2012沖縄レース レポート
運営関係者の皆様、沖縄レース委員会 関係スタッフの皆様、沖縄レース運営ありがとうございました。 素晴らしい運営手腕で大会を支えていただき、感謝いたします。これからの日本のオフィショアレースの発展とレース技術の継承の為にも永続的な運営を願います。
不幸にも今回のレースでお亡くなりになられました方には 同じレースで闘ったセーラーとして心よりご冥福をお祈り申し上げます。
残された者の責任としてこの教訓を次世代へ継承し、二度と同じ事故が起きないよう警鐘を鳴らしてゆきたいと思います。
レース開始前の関心事は今回のレースがかなり速い展開になるだろうと言う気象解析に伴うレースシュミレーションだったろう。 どのチームもほぼ同じ気象データーを見ながらレース展開を前大会とは全く違ったものになると予想していた。 技術革新により 最新気象予報と共に自艇のポーラーデーターを入力する事でレースシュミレーションが行われ最速コース 風速 風向 到達時刻が データーとしてPCに映しだされる。レース前にバーチャルレースが行われていたのだ。 しかしそれはあくまでもゲームの様なもの。実際に不眠不休でクルーが船を走らせている訳ではない 風速上がりセール交換をするのは生身の人間だ。 不測の事態も勿論起こる。 早く展開すること云うことはそれなりの風が吹き続けるという事だ。 今レースではオフィショアレースに相応しい風が吹き自然の怖さを再確認する事となり、海に出る為の様々な準備やシュミレーションがいかに大切か痛感することとなった。
ステアリングトラブル クジラの激突 ジェネカーバーストと 沖縄レース初日の夜に次々とアクシデントが起きた。セーリングを続行できるだけの処置は取れたが、この夜が大きなターニングポイントだった
レース終了後 ダメージの大きさを確認し最悪の事態もあった事に 恐怖がよぎった
ダメージを受けたのは実は人の方だったのかもしれない
諦めない強い精神力で自信を振るい立たせレースを乗り切る事こそ、オフショアレース其の物であり、個々の強さチームの結束力 準備全てが最も優れたチームが優勝する事ができ、完走を成し遂げるのだろう
ロングレースは自分の強さも弱さも全てさらけ出てしまう
コースを東展開にし後半のシフトを取りに3日目、狙っていた展開へ風が変化を始めた
合わせて平均風速も上がり傾向で25ノットをコンスタントに超えてきていた タイミングを逃すとリーフも難しくなるが、最初のミスを無駄にし無い良い判断が後半は出来た
最終的に風は45ノットを超えヘビーウェザージブだけのセーリングが続いた 雨が刺さるような行き置いで向かって来て目を開けるのが辛い
白波が打ち消され 海面がフラットになった様に見えるが波高は6m位だろうか。雨で海が真っ白になった。
時折大波のタイミングを外せずに船がお大きくジャンプしてしまい強烈に叩きつけられる 船が割れてしまうのではと思うほどの轟音が響き船が揺れる
耐えながら 耐えながら進むしかない
一晩耐えて無事伊良子を交わすと同じ海とは思えない程静かで穏やかな終演が待っていた
89時間 前回に比べたら圧倒的な速さで終わったが、間るで別のレースだったどんな状況にも対応できるシュミレーションと準備がレースの勝敗を分けることを改めて確信したレースだった
5月19日
ラグーナマリーナで沖縄レース参加艇の報告会が開催され同マリーナクラブ所属の方々が大勢集まりました。
クラブから参加のベンガル アサドリ ガストがレースの様子を説明しました。
終了後、ポンツーンパーティーが行われ深夜まで盛り上がりました。
ガストは現在、ジャパンカップに向けて修理中