シドニーホバートレースに向けて

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Team Bengalはシドニーホバートレースに向けて準備を急ピッチで進めていますhttp://rolexsydneyhobart.com/default.asp

今年の12月26日にスタートするこのレースは毎年大時化に見舞われる事で知られる世界屈指のオフショアレースです。 レースに参加するためには参加乗員の過半数が安全講習を終了していなかればならず その他にも救急処置の資格も必要とされます。先週2日間ラグーナマリーナに講師を招き安全講習を受講しました。大時化と分かっていてもレースは中止しない? その訳は この講習を終えて少しわかった気がしました。 講習内容のレポートをします。参考になる事もあるともいますので ご覧下さい

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参加メンバーの過半数が受講 2日間 14時間の講習が行われました。安全備品・通信・救急処置・危機管理・落水処置等の対処と訓練方法などを具体的例を聞きながら、チームでディスカッションしながら進められました。

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このライジャケを手動で(オートマですが テストで手動で開いた)開きましたがバルーンのたたみみ方が悪く、上手く作動しませんでした。 中を確認して再度挑戦 今度は上手く手動で開きましたが、今度はタンクの締めが甘く、空気が途中で漏れてしまいました

勿論映像でもありましが チュウーブを使って自分で空気を入れることもできます。どんなに良い商品でも整備不良や 取り扱いを間違っては、いざっと言う時に機能しなかれば命取りです。 このテストを見て改めて ライジャケは自分の物を使おうと決めました

あらかじめライジャケを開き船から飛び込む想定 ライフジャケットにフードも内臓されている 強風時波が顔にあたるのを防ぐと共に体温低下を防ぐ 短い時間でしたが、雨が降った後で水温はかなり低く20程度で震えが出てきたのでフードがない場合は帽子はかぶった方が良いと感じました。

次の映像は 自動膨張のテストです。 このライジャケのカードリッッジは水探知式なのである程度水を含むと開きますが落水を想定して 勢よく飛び込んで見ました。

飛び込んだあと頭の上に手をグーで乗せる事で安否を知らせる事ができます。

無事自動で膨らんでくれたので一安心 それもつかの間 前日降った雨が海水温を下げていたため数分で体が冷え 震えがきました。 風も波無いハーバーでこの状態、実際のレースで落水したら 考えるだけで 恐怖を感じました この時改めて 落ちる事を防ぐ事が最大の安全策だと感じました。

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ラフトを開く訓練です。 ラフトから出ている展開用のラインは10M 手繰り寄せ勢いよく引くと トリガーが引かれエアタンクからラフトが勢いよく膨らみ始まました。 ラフとは逆さまになっていて この状態から船から船外に飛び出し ラフトへ乗り移る訳ですが・・・

勿論 強風 大波の中です。 正直 恐怖でしょう まして 真夜中だったら 考えたくもありませんが 訓練しておけば 少しは覚悟ができるかもしれません

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訓練のあと海から上がり体は冷えて震えが止まりません 濡れたカッパは重く海中での動きもとても大変でした

今度は実際にひっくり返ったラフトを回転させて乗り込む練習 後から乗り込むメンバーをヘルプします

海水から上がった瞬間 体温が上がりました。 ラフトの中は思った以上に温かく(風が当たらないため)感じます

実際には風、波が非常に強くあるコンデジョンでラフトに乗り移らなければならない事を考えると この訓練は訓練だけで 終わらせなかればならないと 改めて 強く感じました。

艇放棄や落水自体が起こらなければこの訓練は必要ありません。 事前の整備 準備 トレーニングの重要性をこの訓練で新たに再認識しました。

海に落ちて 救助されたりラフトからの生還は奇跡だと思います

映像の途中でうつ伏せにになっているシーンがあったと思いますが、あの状態であの時装着していた浮力体式ライフジャケットでは意識がないときは、あお向けに体はなりまん。インフレータブルは体の前側に浮力帯が集中しているために頭を持ち上がえるよう接計されていいます 万が一うつ伏せ上体で落水しても頭が上を向くようになっています。 この時大事なのは又ヒモをしっりとかけていることです。 していない場合は頭の上にライジャケが上がりすり抜けてしまう恐れがあります。

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ラフトに収納されている備品を確認

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終了後 塩出しです

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彼女は世界一周ウッドブレッド女子チーム参加経験を持ちシドにホバートレースにも5回出た事があるそうで 現在安全指導員として各地を飛び回っているそうです

チャートを広げて 現地の情報や風の特徴などを聞きました

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講習を終えて参加者 みんなで!

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